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2021.11.26

パスカルドゥヴァイヨン教授の公開講座

 今日は久しぶりにピアノ指導に関係した講座を受けてきました。
会場はカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」。

 

パスカルドゥヴァイヨン教授による9回に渡るレクチャーの6回目でした。
取り上げられた作品はドビュッシー の「子供の領分」とフォーレの「ドリー組曲」連弾でした。
講座のタイトルにもなっているように、一度は勉強したいピアノ作品であり、私もドビュッシー の子供の領分は3曲ほど、小学生の頃発表会で弾きましたし、ドリーの連弾は大人の生徒さんと何度かレッスンをしたこともあります。
ドゥヴァイヨン先生は、私がパリ留学中に知り合いが師事していたのでお名前は存じ上げていましたが、お姿を拝見するのは今日が初めてでした。(現在は日本にお住まいのようです。)
とても穏やかで温かいお人柄でたまにユーモアも交えて作品の解説をしてくださり、指導者としても興味深いお話が多く2時間があっという間でした。
何より講座の冒頭にアペリティフ風に、と仰りながら通訳を務める奥様と共に演奏してくださったドリー組曲の中の「こもり歌」「子猫のワルツ」「スペインふうのおどり」が素晴らしく、それが聴けただけで来て良かった、と思えるほどでした。
このような講座を受けると、普段レッスンをしていく上でのヒントをたくさん頂けて、立ち止まって考える時間にもなるのでやはり必要な時間だな、と実感しました。
今回の講座の7回目は2月ですが、次回はモーツァルトの「キラキラ星変奏曲」を取り上げられるようなので、是非参加しなくちゃ、と思っています。

実はカワイ楽器の表参道店に来るのは今週2回目でした。23日に生徒さんが出場するオーディションがあり、私も同行させて頂きました。
小学5、6年生の部門でしたが若いエネルギーに溢れた演奏を聴くことができ、また私の生徒さんの演奏も今までで一番良いのでは、と感じる演奏で大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。はやり生で、演奏者の表情や息遣いを感じながら聴く演奏は伝わってくるものも違う、と感じました。コンサートサロンで使用される「Shigeru Kawai」のフルコンの音色も素晴らしかったです。(今年のショパン コンクールでも上位入賞者が使用していましたね!)

今日の講座の最後にドゥヴァイヨン先生が昨今のピアノ教育について言及される場面があり、その際に子供達とコンクールの関わり方について触れられていました。
コンクールを受けるとなると、つい人と競うことに重きを置いたり、次から次にコンクールを受け続けたりする傾向がある、と。でもそれをしていると、自分のピアノの音色に向き合ったり、ゆっくり練習したり、考えたりする時間が取れず音楽の本質からも外れてしまう、と。
そのご意見に私も全く同感です。
コンクールを受けることによって、目標を持って努力したり、他の人の演奏から刺激を受けたり、普段演奏できないような場所や素晴らしいピアノで演奏できる、というような経験はかけがえのないものだと思います。
私も生徒さん達がたまに挑戦するコンクールについては全力でサポートしますが、コンクールを追いかけていくようなレッスンはしたくないな、と思っています。先ずは日頃の練習や何よりも音楽を楽しむことを一番に考えていきたいと思っています。

  
講座の前に外苑前に立ち寄り、いちょう並木を観てきました。今が見ごろでしょうか。とっても美しかったです。

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