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2022.02.13

モーツァルト

 先日、昨年11月に受講してとても感銘を受けたパスカル・ドゥヴァイヨン教授による公開講座に再び参加してきました。
今回取り上げられたのはモーツァルトのピアノソナタニ長調 KV311と、きらきら星変奏曲KV265でした。
ソナタももちろん興味があったのですが、キラキラ星変奏曲は度々生徒さんが発表会で演奏することもあり(今年の4月の発表会でも演奏する生徒さんがいます)、ドゥヴァイヨン先生がどのような解釈をなさっているか参考にさせて頂きたく、今回の講座をとても楽しみにしておりました。



先ず、冒頭でドゥヴァイヨン教授が、大半の人がモーツァルトに苦手意識を持っている、と仰っていました。
譜面だけ見ると一見簡単に弾けるように見えるが、シンプルすぎるが故に本質しかなく、完璧を追求するワークのような曲が多い、と。確かに子供でも弾ける曲が多いですが、大人がモーツァルトを弾くとなると、つぶを揃えて、より音楽的に、と思っても粗が目立ちやすく敬遠したくなります。
だからこそ、子供の時にモーツァルトを勉強することで自分の音に耳を傾けて、全ての音を歌うように弾くことが身に付き、良い練習になるとのことでした。
また、モーツァルトが生きていた時代はチェンバロからピアノへの移行時期でもあり、演奏の仕方にも特徴があります。
イメージとしては、手の重さだけを用いて、指をパラパラと落とすように(ノンレガートのような打鍵)弾き、ペダルは最小限で指で歌わせるような演奏になります。
モーツァルトは前提として、頭の中にオーケストラをイメージして作曲しているので、色あせた演奏にならないように、華やかなヴィルトゥオーゾなイメージが大切、とも仰っていました。

今回もドゥヴァイヨン教授の実演付きで、分かりやすく解説してくださって、打鍵の仕方や指の使い方、ペダルの使い方など、参考になることだらけで大変勉強になりました。
今回の講座で新しく発見したこともたくさんあったので、レッスンでも取り入れながら生徒さん達にフィードバックしていきたいと思います。


キラキラ星変奏曲は私が小学3年生の時に発表会で弾いた思い出の曲です。
こちらはその当時使っていた譜面です。久しぶりにじっくり見てみました。

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