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2020.12.30

弾き納め

 今年も残すところ1日となりました。
今年は新型コロナウィルスの出現によって翻弄される一年になりましたが、振り返ってみると私自身は新しい生徒さんとの出会いも多く、また家にいる時間が増えたことでピアノに向かう時間もたくさん取れて案外充実した一年だったように思います。とはいえ、早く状況が改善されて安心して生活できるようになってほしいものですね。

27日からレッスンは冬休みに入りましたが、年末特有の慌ただしさからなかなかピアノを弾く時間がゆっくり取れませんでした。今日はようやく時間が取れたので今の気分で弾きたい曲をひたすら弾いてみました。明日も時間が取れればピアノに向かいたいと思いますが、今日は今年の弾き納めかもしれない、と思い最後にベートーヴェンのピアノソナタ8番、「悲愴」の2楽章を弾きました。今年はベートーヴェン生誕250年にあたる年で、何かとベートーヴェンの曲を耳にする機会も多く、しばらくベートーヴェンの曲は弾いていなかったのですが、最近また楽譜を見返して弾くようになりました。その中でも「悲愴」の2楽章は甘美で切ないメロディーが美しく大好きな曲です。そんなわけでベートーヴェンに思いを馳せながら今年のしめくくりに悲愴を選んでみました。

皆さんの今年最後に弾いた曲は何でしたか?今年習った曲で特に好きな曲を選んでじっくり弾いてみても良いかもしれませんね。

来年は色んなことが解決に向かい明るい年になりますように。

どうぞ良いお年をお迎えください。

2020.12.20

歓びの歌

 今年も残すところ10日ほどですね。
皆さんは年末といえば何を思い浮かべますか?大掃除や年賀状の準備等でしょうか。
私は年末といえばベートーヴェン作曲の交響曲第9番ニ短調作品125番、いわゆる「第9」を思い浮かべます。きっと誰もが第4楽章の有名な合唱のメロディーは聴いたことがあると思いますが、実際にコンサートに行ったことがある人は少ないかもしれませんね。
私は今までに何度となくこの時期に第九のコンサートに行っていますが、何度聴いても毎回違った感動を味わいます。オーケストラに4人の声楽家のソリスト、それに合唱団の歌声が合わさると、本当にぞくぞくと鳥肌が立つような高揚感を感じるのです。中でも情熱的でエネルギッシュな佐渡裕さんの指揮が大好きでこれまでも何度も彼がふる第9のコンサートに足を運びました。今年はそれが叶わず残念ですが、先日無観客で行われた大阪城ホールでの「一万人の第9」のアーカイブ配信を見て楽しみました。リモートで参加した方たちの歌声が見事に合わさって今までにない形のコンサートでしたが、どんな悪条件の中でもコンサートを実現したい、という佐渡さんの熱意が伝わってきて涙が出てしまうほど感動しました。いつもなら演奏が終わった途端に湧き上がる歓声や拍手も無く、なんだかそれがより切なく感じさせましたが、このような状況でも私たちに素敵な演奏を届けてくださったことに感謝の気持ちが湧いてきました。来年こそは、また佐渡さん指揮の第九を生で聴けることを切に願います。


「一万人の第九」www.mbs.jp/daiku/  12月31日まで配信されるようですので良かったら観てみてください。第九以外の演奏もご覧になれますよ。


こちらは佐渡裕さんが書かれた「はじめてのオーケストラ」という絵本です。
佐渡さんの娘さんが小学1年生になった時に初めてご自分が指揮をする「第九」のコンサートに招待したエピソードを元に書かれた絵本です。
絵も素敵でとても分かりやすい内容なので生徒のみなさんに読んでもらいたくて教室に置いてあります。

コロナウィルスが収束したら、是非生徒さんたちにもクラシックコンサートに足を運んでもらいたいです。
子供の時に本物に触れること、テレビやパソコンなどで観る動画では感じることのできない感動を味わうことはとても大切だと思います。
きっとピアノの演奏にも役立ちますよ!

   
昔の写真を見返していたら留学中今の時期に撮ったパリのシャンゼリゼ通りのイルミネーションの写真を発見しました。

2020.12.04

アンサンブルて楽しい!

 先日チェロ奏者の方がうちにいらして、グノー:J.S.BACH作曲のアヴェマリアを一緒に演奏する機会がありました。
チェロの素敵な音色に合わせて演奏するのがもう楽しくて楽しくて。考えてみるとこのコロナ禍、今年に入ってピアノ以外の楽器と演奏するのはこれが初めてでした。久しぶりに他の楽器とのアンサンブル、忘れていた感覚が蘇るようでとても新鮮に楽しむことができました。早く以前のように気兼ねなく人が集まって、色んな楽器と演奏したいな、としみじみ感じました。

アンサンブルといえば、ピアノを習っている生徒さんたちにとって身近なのは学校での合唱の伴奏や合奏でしょう。
12月に入り小学5、6年生や中学2、3年生は3月の卒業式に向けて合唱の伴奏の練習が始まりました。年明けすぐにオーディションによって伴奏者を決める学校が多いようで挑戦する生徒さんは普段の練習より熱が入っています。伴奏者に選ばれるのは一人だけですからライバルが複数人いる曲の伴奏を練習している生徒さんにとってはオーディションまでドキドキしてしまうと思いますが、練習過程も楽しみながら、やるからには自分の納得のいく状態でオーディションに挑んでもらいたいと思います。私も応援します。
何よりも、来年の卒業式が合唱などもできるような状況であることを祈るばかりです。

2020.11.28

ラストスパート

 気が付けば11月もあと2日程ですね。
今日は坂戸小学校の持久走大会があり、当教室の前の道も持久走のコースになっているので朝からたくさんの小学生が走り抜けて行く姿をカーテン越しに見ながらエールを送っていました。ゴールに向かって一生懸命な子供たちの姿から、こちらも何だか勇気をもらいました。

おさらい会が終わってから1カ月ほど経ちますが、来年の4月の発表会に向けて動き出しています。おさらい会で他の生徒さんの演奏から影響されたのか、発表会で弾きたい曲を積極的に選んで相談してくれる生徒さんがたくさんいます。しかもみんな普段弾いている曲より難しい曲にチャレンジしたいとかなり前向きな姿勢!やはり、演奏を聴いてもらったり、人の演奏を聴く機会があると大きく成長するきっかけになりますね。
当教室ではコンクールには積極的には出していませんが(出たいという希望があれば応援させて頂きます)人前で演奏する機会は年に2度設けています。これからも生徒さんたちが自分の演奏を人に聴いてもらえる機会を大切にしていきたいな、と改めて感じています。

2020年は今まで経験したことのない非常事態が続きストレスを感じることも多くありましたが、そんな時こそピアノを弾くことで助けられる場面がたくさんありました。自分の好きな曲をピアノで弾ける、て最高の癒しです。憎きコロナウィルスではありますが、今更ながら自分で音楽を奏でられることの魅力を再発見する時間がたくさん持てたことは良かったな、と思っています。

感染者数の増加が気がかりですが、12月も元気に楽しく生徒さんたちと駆け抜けたいと思います。


先日出かけた先で見た外苑前のいちょう並木。とっても綺麗でした!

2020.10.28

おさらい会終わりました♪

 

10月25日、2020年度のおさらい会無事に終了しました。
例年は12月に開催していましたが今年は時期を早めての開催となりました。毎年当日になって病欠の生徒さんが数名出ていましたが今年は参加予定だった生徒さんは全員元気に参加してくれました。
まだまだコロナが収束していない状況での開催でしたので、細心の注意を払いながら7名ずつのグループに分け1グループ20分から30分で終了できるようにしました。
いつものレッスン室での演奏とはいえ、どの生徒さんも緊張した面持ちでしたがみんなそれぞれ素敵な演奏を披露してくれました。

  

普段は他の生徒さんの演奏をほとんど聴く機会がないので自分と同じくらいの年齢の生徒さん達の演奏はお互い刺激になったと思います。今回は保護者の方にも参加して頂きましたが、久しぶりに人が集まるイベントで子供たちの生の演奏を聴くことができて嬉しいひと時だった、とたくさんの保護者の皆様からメールを頂きました。ありがとうございました。

 
今年は演奏後のお菓子パーティーはできないので,おうちで食べてもらおうとお菓子のプレゼントを用意しました。みんなが一番笑顔になった瞬間でした!笑

 

 

 

2020.10.20

ピアノの気持ち

先日本屋さんに立ち寄った際に絵本コーナーを覗いてみたら、音楽に関する絵本がたくさん並べられていました。普段絵本コーナーを覗くことなどないのに、まるで呼ばれたような気持ちになりました。
一通り絵本に目を通してみて、その中から生徒さん達にも読んでもらいたいたいな、と思った本を二冊ほど購入しました。
今日はその中の一冊「メロディ だいすきなわたしのピアノ」をご紹介します。

本の詳しい内容は控えますが、主人公の女の子がお誕生日にピアノを買ってもらうことから物語が始まります。女の子はピアノに「メロディ」と名前を付けピアノと共に成長していく様子が描かれています。



私がこの絵本を生徒さんに読んでもらいたいと思ったのは、絵本の中のピアノには感情があって、女の子に「メロディ」と名付けてもらったことを喜んだり、女の子がたくさん練習すればもっと良い音を出してあげようとしたり、しばらく練習してくれないと悲しんだり、ピアノの視点からも描かれている点が面白いなと感じたからです。
ピアノをただの物として扱うのではなく、友達のように大切に接する気持ちがとても素敵だな、と思いました。
普段から自分のピアノを大事に使ったり、一生懸命練習したり、ピアノが大好きと思いながら弾いているとピアノにもその気持ちが伝わって良い音を響かせてくれるかもしれませんね。
私も毎日レッスン後には今日もありがとう、と話しかけながらピアノを磨いています。

今回購入した絵本は教室に置いておきますので、生徒さん達は是非読んでみてくださいね。

今度の日曜日は教室でのおさらい会です。急に寒くなってきたので風邪などに気を付けながら今週はたくさんピアノと向き合っていきましょう!

2020.10.02

来年の発表会

10月に入り秋の深まりを感じられる季節になりましたね。
爽やかな空気と心地よい気温で気持ちまで穏やかになります。

毎年10月1日は翌年の4月に実施する発表会日を予約するための抽選会が発表会会場のオルモで行われます。
かれこれ9回参加していますが、10回目となる今年は新型コロナウィルスの影響で電話による先着順での予約に変更になりました。
予想はしていたものの、受付開始時間の9時に電話をかけてもずっと話し中で30分ほど経ったところでようやく繋がりました。

希望日の4月25日の予約ができるか確認したことろまだ大丈夫、とのこと。ほっと一安心しました。
というわけで、来年2021年の発表会は4月25日(日)に開催することに決定しました。

来年の4月がどのような状況になっているのか不透明ですが、きっと以前のように会場いっぱいにお客さんが入ったり生徒さん全員一緒に開催するのはまだ難しいのではないかと想像しています。
そのような状況でも発表会を実施できることを祈りながら、今までとは違う形の発表会を今から考えていきたいと思います。


   

北坂戸駅前のオルモ周辺にはこの時期ならではのお花がたくさん咲いていました。見ているだけで思わず笑顔になりますね。

2020.09.02

おさらい会♪

 毎年12月に開催しているおさらい会ですが、今年は新型コロナウィルスの更なる流行の懸念もあり、時期を早めて10月末に開催することにしました。

いつもは20名近くの生徒さんが集まって、教室で一人一人演奏してもらった後はお菓子を食べたり、ゲームをしたりとお楽しみ会のような形式をとっていましたが、今年は少人数で数グループに分けて、短時間で終了できるように工夫しながらなんとか実施したいと思っています。

この半年は生徒さんたちにとって様々な学校行事やイベントの中止、4月に予定していた発表会も無くなり我慢しなければならなかったことも多かったと思います。そんな中で少し先におさらい会という目標ができたことはとても嬉しいようで、どの生徒さんも張り切って練習に取り組んでいます。

選曲も練習が楽しくなるような自分が弾きたい曲を選んでね、と伝えたところクラッシクの名曲(バッハのメヌエットやモーツァルトのきらきら星変奏曲、ショパンのノクターンなど)を選んだ生徒さんもいればディズニーのアナと雪の女王、白雪姫、不思議の国のアリスの曲を選んだ生徒さん、バレエを習っているからと、コッペリアのワルツを選んだ生徒さん、キング&プリンスのシンデレラガールを選んだ生徒さんなど、バラエティーに富んでいて私もレッスンするのを楽しんでいます。

どんな状況であってもその中でできることを探して、目的や目標を持つこと、希望を見出すことは大切なことだと思います。生徒さん達にもピアノを習うことを通してそんなことを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

写真はおさらい会とは関係ありませんが、最近生徒さんからもらったプレゼント。メッセージ付きの折り紙で折ったセミと小鳥さん、とっても上手な絵にお手紙を添えてくれています。(それぞれ別の生徒さんから頂きました。)私にとって宝物です。ありがとう!

2020.08.15

映画「羊と鋼の森」

お盆休みも明日で終わりですね。
地域に寄っては明日で学校の夏休みが終わるところもあるとか。
今年は新型コロナウィルスの影響で、いつもとは違う夏休みを過ごされた方がほとんどでしょう。
私もレッスンがお休みだったこの一週間は、家でできることをたくさん楽しみました。

私は映画を観ることが好きなのですが、今年は映画館に足を運ぶことも躊躇してしまうので、最近は自宅のパソコンで映画を楽しんでいます。
この一週間にもたくさんの映画を観ましたが、今日はピアノに関係のある映画をご紹介したいと思います。


「羊と鋼の森」
この映画は2018年に公開され、私も映画館で鑑賞しました。その後改めて観ることは無かったのですが、現在アマゾンプライムビデオで観ることができるので久しぶりにゆっくりと観てみました。
この映画はピアノの調律師が主人公の映画で、調律師の仕事を通して人間の様々な葛藤や苦悩、仕事に対する情熱、人と人との心温まる交流の様子など、美しい映像と共に描かれています。
ピアノを弾くシーンもたくさんあり、ラヴェルの「水の戯れ」、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」、ショパンの「子犬のワルツ」、ベートーヴェンの「熱情のソナタ」等、名曲の数々が情熱的な演奏と共に聴けるのも魅力の一つです。

普段ピアノを習ったり、弾いていたりしていてもピアノの中を見る機会はあまり無いと思いますが、調律師の仕事現場の場面ではピアノの内部が詳細に映し出され、ピアノの中を覗くことができます。また調律師の仕事がいかに繊細で高度な技術と経験が必要な仕事なのかがよく分かります。

たまにレッスン中にピアノのハンマーの動きが気になって、そればかり見ている生徒さんがいますが、この映画を観るとピアノの構造がよく分かって面白いと思います。
普段ピアノとは無関係な方でも、美しい音楽と映像、共感できるような人間模様がたくさん描かれているのでどなたでも楽しめる作品だと思います。
機会があれば是非ご覧になってみてください。

余談ですが、この映画の中で私の母校である武蔵野音楽大学、入間キャンパスのバッハザールが舞台となっているシーンがありました。自分の大学時代を思い出しとても懐かしい気持ちになりました。



2020.08.04

合唱の伴奏

 ピアノを習っている子供たちにとって、ピアノ教室の発表会やコンクール等でご家族や一部のお友達に自分の演奏を聴いてもらうことはあっても、学校のクラスメイトであったり、普段仲良くしているお友達に自分のピアノの演奏を聴いてもらう機会は案外少ないものだと思います。
ところが小学校4年生くらいになると、音楽の授業や学校朝会、地域の合唱コンクールの場でピアノ伴奏者として演奏する機会が増えてきます。
最近は学内で伴奏者オーディションを実施して伴奏者を決めることも多く、そうなると俄然やる気を出して伴奏の練習に励む生徒さんがたくさんいます。

今年はコロナウィルスの影響で、音楽の授業で歌を歌わない等の対応がされていると聞いていたので、ピアノを弾ける子の活躍の場が減ってしまうな、と残念に思っていましたが、今のところ毎年秋に行われる坂戸市内の中学校の合唱コンクールは実施予定と聞きました。学校によっては一クラス一曲だけ、と制限もあるようですが、当教室の生徒さんも伴奏者に決まった子たちは目標ができて嬉しそうにレッスンに持ってきます。
また、すでに退会された元生徒さんも伴奏に選ばれたので一度聴いてもらいたい、と連絡があったり、夏休みの一カ月だけ久しぶりにレッスンに通いたいという希望があったり。ピアノを辞めた後も自分なりに練習を続けて、伴奏の機会があれば積極的にチャレンジしていることが窺えて私も嬉しくなります。

ピアノはほかの楽器と演奏するのに欠かせない楽器ですが、普段の生活で他の楽器と一緒に演奏する機会はそうあるものではありません。その点合唱の伴奏は大勢の歌声に合わせて、テンポや音の強さのバランスを考えたり、盛り上がる部分では伴奏者が引っ張って行く必要があったり、一人だけで演奏していては学べないことをたくさん経験できます。また、学校のクラスメイトや先生方に自分がピアノを弾けることを知ってもらい、時には褒めてもらえたり、舞台上で演奏している自分のことを誇らしく思えたり、ピアノを通して自分に自信が付くことにも繋がります。

合唱の伴奏にはかなり難しい曲もありピアノを習っていればみんながみんな弾けるわけではありませんが、挑戦してみたい、とやる気のある生徒さんは私も全力で応援したくなります。ピアノが弾けるからこそ味わえる醍醐味だと思いますので、是非たくさんの生徒さんに合唱の伴奏を経験してもらいたいです。

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