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2020.08.04

合唱の伴奏

 ピアノを習っている子供たちにとって、ピアノ教室の発表会やコンクール等でご家族や一部のお友達に自分の演奏を聴いてもらうことはあっても、学校のクラスメイトであったり、普段仲良くしているお友達に自分のピアノの演奏を聴いてもらう機会は案外少ないものだと思います。
ところが小学校4年生くらいになると、音楽の授業や学校朝会、地域の合唱コンクールの場でピアノ伴奏者として演奏する機会が増えてきます。
最近は学内で伴奏者オーディションを実施して伴奏者を決めることも多く、そうなると俄然やる気を出して伴奏の練習に励む生徒さんがたくさんいます。

今年はコロナウィルスの影響で、音楽の授業で歌を歌わない等の対応がされていると聞いていたので、ピアノを弾ける子の活躍の場が減ってしまうな、と残念に思っていましたが、今のところ毎年秋に行われる坂戸市内の中学校の合唱コンクールは実施予定と聞きました。学校によっては一クラス一曲だけ、と制限もあるようですが、当教室の生徒さんも伴奏者に決まった子たちは目標ができて嬉しそうにレッスンに持ってきます。
また、すでに退会された元生徒さんも伴奏に選ばれたので一度聴いてもらいたい、と連絡があったり、夏休みの一カ月だけ久しぶりにレッスンに通いたいという希望があったり。ピアノを辞めた後も自分なりに練習を続けて、伴奏の機会があれば積極的にチャレンジしていることが窺えて私も嬉しくなります。

ピアノはほかの楽器と演奏するのに欠かせない楽器ですが、普段の生活で他の楽器と一緒に演奏する機会はそうあるものではありません。その点合唱の伴奏は大勢の歌声に合わせて、テンポや音の強さのバランスを考えたり、盛り上がる部分では伴奏者が引っ張って行く必要があったり、一人だけで演奏していては学べないことをたくさん経験できます。また、学校のクラスメイトや先生方に自分がピアノを弾けることを知ってもらい、時には褒めてもらえたり、舞台上で演奏している自分のことを誇らしく思えたり、ピアノを通して自分に自信が付くことにも繋がります。

合唱の伴奏にはかなり難しい曲もありピアノを習っていればみんながみんな弾けるわけではありませんが、挑戦してみたい、とやる気のある生徒さんは私も全力で応援したくなります。ピアノが弾けるからこそ味わえる醍醐味だと思いますので、是非たくさんの生徒さんに合唱の伴奏を経験してもらいたいです。

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