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2023.10.13

ユーゲントアルバム演奏講座

 秋晴れの気持ちの良いお天気が続いていますね🍃

昨日はカワイ楽器表参道店で開催されたシューマンの「ユーゲントアルバム」の演奏講座に参加してきました。

東京芸術大学在学中に渡仏され、パリ音楽院で学ばれた堀江先生のお名前は存じ上げていましたが、実際にお目にかかるのは初めてでした。
舞台に登場されるとパッとその場が華やかになるような素敵な笑顔と、とても分かりやすい解説で2時間の講座中前のめりで聞き入ってしまいました。

  
シューマンの「ユーゲントアルバム」は43曲入っていますが、元々はシューマンが娘のマリーちゃんのために書いた曲集だそうで、日常が題材にされた愛情に溢れた美しい曲ばかりが集約されています。
ただコンサートなどではよく知られた数曲しか演奏されず、素敵な曲が埋もれていまっていることが残念、と堀江先生も仰っていました。

表題には8歳~10歳くらいを想定しているであろう「小さな子どものために」と10歳以上が練習するための「より大きな子どものために」とありますが、どちらも8歳や10歳で弾くには難しい曲ばかりで、どちらかというと中学生以上や大人になってからさらうと様々な要素が勉強できてとても良い教材だと思います。
また、様々な感情を反映させることができる曲が集まっているのも印象的です。
今まではレッスンで積極的にこの曲集を扱うことはしてきませんでしたが、今回改めて講座を受けて本当に素敵な曲がたくさん入っていることに気づいたので、レッスンでも少しずつ取り上げていきたいな、と思いました。

堀江先生がお話された中で特に印象に残っているのが、音楽で学ぶことは①ハーモニー感、②テンポ感、③リズム感の3つが特に重要だと。
またスラーをよく見て一息で歌うこと、フレーズを大きく歌わせること、また息つぎの仕方も大切、と仰っていました。
そして、指使いを考えることに時間をかけることの重要性についても強調されていて、私も深く頷いてしまいました。
普段生徒さんたちのレッスンをしていると、本当に指使いのせいで上手く弾けていないというパターンがすごく多いと感じています。
最初は楽譜に書かれている指使いを忠実に守ることが大切ですが、あまり注意して見ておらず自分の好きな指使いで弾いてしまい、行き当たりばったりな演奏になってしまいます。楽譜に書かれた指番号が弾きづらい場合は自分の弾きやすい指使いをじっくり考える必要がありますが、そこまで考えられる生徒さんはなかなかいません。
もちろん私もその都度しつこく指使いについては指摘しますが、言われ慣れてしまって重要性に気が付いていないのかもしれません。

今回のような講座を受講する際は先生がどんな言葉でどのように説明されるのか、とても興味深く聞かせて頂きます。
音楽の歴史的背景を十分に理解されていて、豊富な語彙力と確かな演奏技術でその場にいる方々を惹きつける講座をされる先生方からはたくさんのことを学ばせて頂き、少しでも普段のレッスンに活かせれば、と思っています。

次回の堀江先生の講座は12月にドビュッシーを扱うようなので、そちらにも参加できればと思っています。

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