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2021年01月

2021.01.02

ニューイヤーコンサート

明けましておめでとうございます。
本年が皆さまにとってより良い年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
今年もよろしくお願い致します。

2021年のお正月はいつもとは違う静かなお正月を過ごしている方が多いと思います。
私も特に外出の予定もなくのんびりとしたお正月です。

皆さんは毎年新年にオーストリアのウィーンで開催されるウィーンフィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートをご存じですか?
世界90ヵ国以上にテレビ中継される世界的に有名な、新年をお祝いするためのコンサートです。現在オーストリアはコロナウィルスの影響によりロックダウンをしておりコンサート等も全て中止、という状況ですがニューイヤーコンサートだけは無観客の中開催されました。楽団員やそのご家族、関係者は連日PCR検査を受け、万全の体制でニューイヤーコンサートに挑んだようです。何としてもコンサートを開催したい、長い歴史のある世界中の人たちが楽しみにいているコンサートを中止するわけにはいかない、という熱い思いがテレビ画面からも伝わってくるようでした。
私が今年のニューイヤーコンサートで最も楽しみにしていたのは指揮者がイタリア人の巨匠、リッカルド・ムーティだということでした。年齢80歳とのことですが、信じられないほど若々しく、姿勢が良く、エレガントな指揮者です。2時間半に及ぶコンサートでずっと指揮を続けるのは相当な体力が必要だと思いますが、最後まで美しい指揮で素晴らしい音楽を届けてくれました。途中、ムーティがテレビカメラに向かって話をする場面があり、その中でとても印象に残っている言葉があります。
「我々にとって健康であることが大切なのは言うまでもありません。しかしそれと同じように心の健康も大切です。私が関わっている音楽というものは心の健康にとって欠かせないものです。音楽、芸術、エンターテイメント等の文化を絶やしてはならないのです。」
ムーティの言葉に私も深く頷いてしまいました。
新型コロナウィルスの出現によって、様々なエンターテイメント、芸術文化は不要不急であると排除されてしまいました。人が集うことがリスクになる病気ですから仕方がないことなのは理解できます。でも一日でも早く人々が舞台芸術やコンサート、美術館や映画館に自由に行ける日が来ることを願います。

ウィーンフィルの楽団員たちの演奏している姿は自信と誇り、歓びに溢れていて、新年らしい華やかなプログラムと相まって見ていてとても晴れやかな気持ちになりました。この演奏を生で聴けたら、見られたらどんなに素晴らしいだろうとも思いましたが、このような厳しい状況の中コンサートを開催し私たちに届けてくれたことに心から感謝したいです。

1月9日(土)の14時からEテレで再放送もあるようです。ご興味がある方は是非観てみてくださいね。


ニューイヤーコンサートでは必ず登場するバレエシーン。こちらを楽しみにしている方も多いと思います。今年は日本人バレエダンサー、木本全優さん(ウィーン国立バレエ団ソリスト)も出演されていました。フランス人デザイナー、クリスチャンラクロワの衣装も華やかで素敵でした。

来年2022年のニューイヤーコンサートの指揮者はダニエル・バレンボイムだそうです。こちらも楽しみです。

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