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絵本
2020.12.20
歓びの歌
今年も残すところ10日ほどですね。
皆さんは年末といえば何を思い浮かべますか?大掃除や年賀状の準備等でしょうか。
私は年末といえばベートーヴェン作曲の交響曲第9番ニ短調作品125番、いわゆる「第9」を思い浮かべます。きっと誰もが第4楽章の有名な合唱のメロディーは聴いたことがあると思いますが、実際にコンサートに行ったことがある人は少ないかもしれませんね。
私は今までに何度となくこの時期に第九のコンサートに行っていますが、何度聴いても毎回違った感動を味わいます。オーケストラに4人の声楽家のソリスト、それに合唱団の歌声が合わさると、本当にぞくぞくと鳥肌が立つような高揚感を感じるのです。中でも情熱的でエネルギッシュな佐渡裕さんの指揮が大好きでこれまでも何度も彼がふる第9のコンサートに足を運びました。今年はそれが叶わず残念ですが、先日無観客で行われた大阪城ホールでの「一万人の第9」のアーカイブ配信を見て楽しみました。リモートで参加した方たちの歌声が見事に合わさって今までにない形のコンサートでしたが、どんな悪条件の中でもコンサートを実現したい、という佐渡さんの熱意が伝わってきて涙が出てしまうほど感動しました。いつもなら演奏が終わった途端に湧き上がる歓声や拍手も無く、なんだかそれがより切なく感じさせましたが、このような状況でも私たちに素敵な演奏を届けてくださったことに感謝の気持ちが湧いてきました。来年こそは、また佐渡さん指揮の第九を生で聴けることを切に願います。
「一万人の第九」www.mbs.jp/daiku/ 12月31日まで配信されるようですので良かったら観てみてください。第九以外の演奏もご覧になれますよ。
こちらは佐渡裕さんが書かれた「はじめてのオーケストラ」という絵本です。
佐渡さんの娘さんが小学1年生になった時に初めてご自分が指揮をする「第九」のコンサートに招待したエピソードを元に書かれた絵本です。
絵も素敵でとても分かりやすい内容なので生徒のみなさんに読んでもらいたくて教室に置いてあります。
コロナウィルスが収束したら、是非生徒さんたちにもクラシックコンサートに足を運んでもらいたいです。
子供の時に本物に触れること、テレビやパソコンなどで観る動画では感じることのできない感動を味わうことはとても大切だと思います。
きっとピアノの演奏にも役立ちますよ!
昔の写真を見返していたら留学中今の時期に撮ったパリのシャンゼリゼ通りのイルミネーションの写真を発見しました。
2020.10.20
ピアノの気持ち
先日本屋さんに立ち寄った際に絵本コーナーを覗いてみたら、音楽に関する絵本がたくさん並べられていました。普段絵本コーナーを覗くことなどないのに、まるで呼ばれたような気持ちになりました。
一通り絵本に目を通してみて、その中から生徒さん達にも読んでもらいたいたいな、と思った本を二冊ほど購入しました。
今日はその中の一冊「メロディ だいすきなわたしのピアノ」をご紹介します。
本の詳しい内容は控えますが、主人公の女の子がお誕生日にピアノを買ってもらうことから物語が始まります。女の子はピアノに「メロディ」と名前を付けピアノと共に成長していく様子が描かれています。
私がこの絵本を生徒さんに読んでもらいたいと思ったのは、絵本の中のピアノには感情があって、女の子に「メロディ」と名付けてもらったことを喜んだり、女の子がたくさん練習すればもっと良い音を出してあげようとしたり、しばらく練習してくれないと悲しんだり、ピアノの視点からも描かれている点が面白いなと感じたからです。
ピアノをただの物として扱うのではなく、友達のように大切に接する気持ちがとても素敵だな、と思いました。
普段から自分のピアノを大事に使ったり、一生懸命練習したり、ピアノが大好きと思いながら弾いているとピアノにもその気持ちが伝わって良い音を響かせてくれるかもしれませんね。
私も毎日レッスン後には今日もありがとう、と話しかけながらピアノを磨いています。
今回購入した絵本は教室に置いておきますので、生徒さん達は是非読んでみてくださいね。
今度の日曜日は教室でのおさらい会です。急に寒くなってきたので風邪などに気を付けながら今週はたくさんピアノと向き合っていきましょう!